Atelier Sagan
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「一点を抽出してあげることがモチーフに対するあり方でしょ」サカイ
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齋藤:壁とテーブルがあって、その一面性からモノを見ないで、どういう見方をしても結構だけど、それはやっぱり美しいって感じることかもしれないし、俺はちょっとこういうふうに見たいよっていうモノが表現としてつながっていくことは大切だと思う。

柴村:モチーフはモノではないってことからのスタートとダブるところと考えていいんだよね。

齋藤:色の中にモチーフを投げてみるってことも、モチーフあってのことだよね。

柴村:モチーフは動機付けであるっていう語源があってモチーフはものではない、じゃあなんなのか、動機付けって言ってもピンとこないってところから始まって、それぞれの導入の仕方があったよね。絵画的なモノの見方っていうと堅いかもしれないけれど、そこにまず導入していくっていうのは、それぞれの方法としてあるってことだよね。そこからさらに複雑な世界が広がっていくんだけれど。

野村:今、取り上げているのは、対象をどうとらえて行くかっていうことを、ベーシックな中で考えてきているんだから、それでいいと思う。

齋藤:モチーフを見て考えるってことは必要だよね。

柴村:会員は、最初はモノから絶対に入るからね、モノをよーく見て、でもあの感じが出ないってことが絶対にあると思う。そこからある、劇的にモノの見方が変わるってことが、とても重要じゃない。

サカイ:感動するよね。あれは。何年か前のことが、今わかったっていう。

柴村:絵を描こうとしたときモチーフというのは、モノを再現していくことだけではないのだけれども、まず再現していくことで、モノの見方が変わっていく絵画的な世界に足を突っ込むことになるのだから、そこでモチーフは意味は動機付けであるという意味がわかる。モチーフはモノだという考えからはずれるていくんじゃないかな。そこへの導入の仕方がそれぞれ違うってことだね。

サカイ:似たような方向性をもっているんだね、皆さん。

齋藤:絵の表情が変わるじゃない。描き始めて、モチーフを見ながら、それってすごく大切だと思う。どこに行くか分からない。それを決めているのが自分で、どうにか整理しようとするじゃない。その中に面白さや可能性を感じることがいっぱいあるような気がする。

<編集後記>
 以後雑談になり、対談は終わりました。
 しかし、こうやって活字にして読み返すと、いかに教室内で意味不明の言葉をしゃべっているかが容易に想像でき、赤面し、反省するところです。掲載文は、できる限り対談テープをもとに忠実に編集しました。はなはだ読みにくいことと思いますが、ご容赦お願いします。
 また、この対談内容に対しての疑問は、どうぞ遠慮なく講師に質問してください。この企画が、アトリエ・サガン制作現場のさらなる充実・発展につながるよう期待します。
(サカイ)

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