Atelier Sagan
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柴村:今日はモチーフをテーマに話しましょう。

野村:柴村さんのところのモチーフはとってもきれいだと思うんだけど・・・

柴村:僕のクラスの生徒は構成がしっかりしていると言われるけれど、モチーフを組むときに会員に一番求めるのは、モノから離れる、モノとモノの関わりを絵の画題にしていくということで、モノとモノとの空間的な前後関係には「カギ」を作っておきたい。そこからはいると、モノとモノとの関係に目がいかざるを得なくなります。そういう発想が自分の中にあるものだから、ついつい強要してしまう。最近ではそのことにうんざりすることがあるね。

野村:強要どころか、私にはとても参考になりました。私は自分自身、「構成」というものに弱いものですから、モチーフに対応してしまうもので、きめきめの構成には非常に興味があったんだけど。

柴村:逆に言わしてもらえば、野村さんの場合は、まず抽象的な色彩というものが先に来ているよね。その関係は結構やっているんじゃないの?何と言うか、現実のものなんだけれども、色彩のなかにモノをぼんと放り込んだときに、どうなるのかというはずし方というのはやっているんじゃないの?

野村:モノを描くと言う執着から離れてもらいたい。違うアプローチが沢山あるということを、私は私のやり方でやっている。柴村さんはそれを空間とかの探求心からやっている。それが非常におもしろかった。

柴村:そういう意味では、先に色彩ありきなんだよね、野村さんの方がね。

野村:色の場所ありきなのよ。モノじゃなくてね。三角の色が欲しいとか、

柴村:そうそう、抽象的なんだよ。野村さんの方が。
野村:さよですかぁ(笑い)。だけどね、それがね、上手く会員に、モチーフを描いてもらおうと思うと、その人に伝わっているかどうかは、疑問ね。

柴村:そうそう。ただね、結局はモノを描くときに、これは前に描いたからイヤだとか、そういう会員がいるんだけれどそういうのではない次元に絵というものの入り口があるということを提供していることは野村さんと同じでしょ。

野村:上手く伝わっているかどうかは別として、執着してもらったことで、こちらの意図とは別に、そうきたか!ということもあるし・・・

サカイ:そのわりには野村さんは、モノに執着しますよね。特に新しいモチーフを買うことに・・・(笑い)

野村:それはだから、形とか色合いで選んでいるんだよ。それから私の趣味性もありますし、少しでもワクワクしたい。イメージの問題よ。そりゃビール瓶より値が高く、新鮮で興味を引くものがいいわ。フフフフフ・・・

サカイ:齋藤さん、どうですか?

齋藤:二人の話は両極端な講師の話だったから・・・

サカイ:でも一緒になって合意してたみたいじゃない。

野村:結局目指すのは同じじゃないの?アプローチは違うけれど、モチーフに興味を持って、感じて欲しいと・・・

柴村:そう、同じでしょ。

サカイ:結局、何だっていいんだってこと。

全員:ガハハハハハ・・・・・

野村:サカイはそこにくるからなぁ。

柴村:だからさぁ、サカイは言葉が単純すぎるんだって。

齋藤:例えば、会員が絵を描いているときに、フォルムにいったり、色彩にいったりするじゃない?俺なんかさ、ひとつの絵の中でいったりきたりするのが普通だと思うよ。

野村:でもさ、提案の仕方や味の出し方がこっちにかかってくることがあって、それを少なくしたいじゃない。モチーフを構成したりする傾向に偏りがあったら申し訳ないでしょ。

野村:齋藤さんはどう考えているの?わりと構成とか構図とか、タイトにきちんとやっているじゃない?

齋藤:あまり一枚の絵で結論出したり、見ていくということはしてないの。「今回、フォルムがいい」とか、「今度は色に深みが出てきた」とか、まぁ絵だからこっちから強要していくっていうことも難しい問題もあるんだけれども、絵を長いスパンで見ていったほうが、もっとその人とモチーフの関係、そこから発生してくるものがわかりやすくなると思う。

野村:サカイさんは?色?

サカイ:おれ?違うよ。スポットライト。

野村:なんじゃそれ?

サカイ:だから、どんなモチーフでもいいから、どれを主役にすれば君はどういう役割になりますか?というだけの話で僕はモチーフに全然執着ないの。

野村:つくっているのはだれ?

サカイ:僕。コンダクターになる楽しみが絵を描くことだと思っているから、モチーフにはあんまり興味ないんです。

全員:(笑い)

齋藤:モチーフに困ったときは単純でいいと思う。現代は、季節感なくてさ、いろんなものが一年中周りにあるけれど、秋のものは秋に描きたいな、とか、うまそうなものが描きたいというのは、充分動機付けになるよ。

全員:あるある

サカイ:俺は描くのが面倒だから、食べたいよ(笑い)。

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