サガン、初めての作品展。
スタッフの期待を上まわり、ほとんどの会員の方が頑張って出品してくださいました。そして、スタッフ一同もそれにお応えすべく、柄にもないほどに頑張ったものです。
　裏方を勤める私としては嵐のようにすぎたこの一ヶ月。舞台裏事情を、まだ緊張の解けぬままお話ししてみます。（実はまだ終盤戦最中ですが）
　まず会員の方は当然のことですが、ご自身の出品作完成のことで頭の中は手一杯。さらに額装その他、大変さは充分お察しできます。そして、講師一同は作品完成への指導以下雑事一切。殆ど体力との勝負といった状態で開催に向かうわけです。
　面白いのは（と言っては失礼ですが･･･）そんな中での各講師。各クラス事情がそれぞれの個性をはっきり表していることです。
　アトリエ内で唯一、決断・実行型講師の手際良い指示のもと、思い切りよく出品作を早めに完成させ、最終日には次の作品に取りかかる方の多いクラス。
　カタログ作成の写真のために、苦手なパソコンの前で頭を抱え、髪カキムシル講師。彼のストイックな頭脳が許容力を越える雑事のためにパンク寸前なのが私には見え見えで、こちらがハラハラしたものです。
　方や、作品完成へのこだわりの多い会員をたくさん抱えて、深夜、早朝までの指導にピリピリと疲れ切りつつも、この一ヶ月で結構パソコンをこなし、上手くなったと盛大に自分を褒め称え、鼓舞する講師。
　そして又、ハタの心配をよそにあくまでもマイペース。なぜか、そのクラスは新人も皆出品してくださり。不思議な魅力を持った作品群を出品するクラス。
　そんな日々を横目でみつつ、定評のあるボケ人間である私。これも許容範囲を超えそうな煩雑さの中で、フト気がつくと、レジの代わりに電話の数字を打っていたり、など、など･･･
　おかげさまで、無事開催を迎え、喜びで一杯です。
　すばらしい展覧会になることを確信しています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高橋喜代