絵画教室アトリエ・サガン(東京・渋谷区恵比寿)は、油絵・水彩・デッサン・人物絵画(ヌード・コスチューム)の絵画教室です

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 講師サカイが語る「夢の絵画教室」制作に向けての考え・姿勢。
*アトリエ・サガンは独立した4クラスの集合体です。


「それぞれの生き方があるように、それぞれの表現がある」
 
講師サカイは

 

 先生でもありませんし(センセイと呼ぶのはかまいません)師匠でもありません。僕は皆さんの絵画制作を導くインストラクターです。制作主旨を問うのであって、僕の好みを強要することはしません。

なぜ、サガンに通うのか?
   すべての方に入会の動機があったはずです。描こうと思った意志は何にも代え難い一番大切なことです。食欲・金銭欲・性欲など、いろいろありますが、忘れてはいけません表現欲です。なにかのメッセージを伝えたいとの想いは、まさにコミュニケーションそのものです。絵なんか描かなくたって死なないと申しますが、絵に限定すればその通りですが、表現を奪われたとしたら、それはそれはきついことでしょう。皆さんは、表現の手段として絵を選んだということです。そして、悲しいかな、お金を払って良い仲間とともに描かねば続かないということです。

絵を描くということは
   自分を見つめなおすことで、とてもきつい作業です。隣の芝生は青いといいますが、重厚な暗い体質の人が、ないものねだりで明るく清楚な絵を描いても、続かず辛くなるだけです。絵は自分の本質をさらけ出すものです。さらに言えば、本質を隠した表面的な絵は、観るに値しません。本当の自分を知ることは辛いことだけれど、そこからが表現することのおもしろさを感じることになります。

何を一番大切にしているか
   あれもこれもはいけません。普段の生活の中でも、限られたお金でやりくりします。絵もまったく同じで、すべてに手を出しては破綻します。色も形もテーマ性も緻密だ、大胆にと次々に欲を出せば、相反することが同居するわけで、足のひっぱりあいです。制作中に迷ったとき、自分の中にその順番があれば、おのずと答えがでます。そしてその順番こそが自分を知ることになります。

講師の好みは強要しないが、
   皆さんの優先順位は問います。描いている時に何をしてよいか分からないといいます。そのときは、描き始めの気持ちを思いだしてください。何を一番に決めていましたか?

とはいっても
   絵に手を入れることもあります。皆さんの経験不足を補うために、こんなこともできるよと、目の前で変化を見てもらいます。絵はすこしぐらいやんちゃなほうが上達が早いようです。経験が浅いとこわごわと制作していきますが、描きすぎるぐらい描いて、消して戻すぐらいがたくさんの経験を積むことになります。最初のうちはどんどんいけー!とラッパ吹きます。しかし、タイプがコツコツ派の方には違った接し方になりますよ。

みなさんは美術の基本も知らない素人と言うが、
   たとえば、僕は武蔵美を卒業してますが、同窓生が100人として、いまだに制作活動をしているのは10人もいません。90人は他の仕事に就いているか、主婦業を営んでることでしょう。卒業20年も経つと、学校の休みを利用して教員から、そして子供の手が離れたと旧友からの展覧会案内状が舞い込みます。しかし、懐かしいね~と観に行くと一様にひどい絵を描いているのです。正直言ってサガンの会員の絵の方が数段いい。まさに、継続は力なりです。さらに、知識・経験・頭脳と奥深い大人が美大卒業生に劣るわけがありませんよね。

仕事上、デッサンを勉強したい
   Web関係の方が最近多いようです。向上心のもとここに集ったのですから、全力でモノの見方、とらえ方を伝えます。しかし、本当は仕事とべつものの位置づけに絵画を位置づけて欲しい。違うことを楽しんでやって、それが仕事でつながる時の喜びは大きい。

作品を発表するということは
   ひとつの課題をこなし、終止符を打ち、検証し、次の段階にいくことです。さて、仕上げるとはどういうことでしょうか?締め切りもなく描き続けていると、一枚の絵の中に何枚もの未検証の絵ができてしまいますし、未完成の絵を何枚も放置しておいて、久しぶりに加筆しようにも、描き始めの感覚ではできません。サガンでは1~2年に一回、展覧会があります。私はマダマダ・・・とか言わず、ぜひ出品してください。次が拓けます。

入会希望者に「目標が公募展に入選」とする方がいますが
   詳しくは書きませんが僕は公募展不必要論者です。恥ずかしいなんていわずに、目標を個展開催にしましょう。諸外国と違い、日本には貸し画廊というシステムがあります。誰でも展覧会ができるのです。堂々とやって下さい。腕試しにコンクールというのもあります。

発表場所のひとつとして
   地元での発表を考えてください。公共の場所・喫茶店等小さなギャラリーが結構あるものです。それも個展がいい。しんどいけれど、すべてが自分に返ってくる分成果もあります。なぜ地元かというと、サガンで描いている皆さんの絵は質が高いのです。質が高いというのは自分の本質をつかまえているからに他なりません。よいモノを広げる力がみなさんにあります。絵画のおもしろさを広めるには、まずは近所のステレオタイプな頑固オヤジの頭をガツンとやるのがいい。いつまでも印象派しか知らない日本人は困りものです。

最期に
   僕自身、この世界に身を置き、なにかできないものかと考えてきました。サガンに入会する方の多くが、美術の世界を別世界と思ってますが、土俵を違えてねらいをさだめれば、かならず、すばらしいあなたの世界がひろがります。この教室で共有時間を過ごすことが、はびこる醜悪なもを駆除し、隅々の地域にひろがることと信じています。「上善水の如し」です。


*サカイクラスの見学・無料体験等のご質問は下記メールにどうぞ。

sakai@a-sagan.com